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「おやじ互楽大学」が進める良書(1) =上=

 

開催日:2018年10月06日(土)

「おやじ互楽大学」では、メンバーがこれまでに読んだ書籍から名著であると 感じたものをA4 1枚にまとめ、若い世代に伝える活動を拡げたいと進めております。 今回第1回作品として斎藤孝氏の「孤独のチカラ」(2005年7月創刊) をご紹介します。 =上=で前半を、=下=で後半をご覧下さい。 お読みに成った方で、ご意見、ご感想をお送り下されば幸甚でございます。 また、ご自分で読みに成った本で、若者に進めたい書籍があれば、A4 1枚に まとめ、お送り頂ければ、ご連絡させて頂きます。 (1)書籍名:「孤独のチカラ」    著者: 斎藤孝    発行年月:2005年7月 本のクエスチョン: 「孤独とはどんな価値を生み出すのか?」 ●この本は、「孤独礼賛の書」です。著者の長年の孤独体験を基に見出した孤独力を 解説した本です。現代人は孤独を恐れます。孤独という言葉が寂しさや引きこ もりというような悪いイメージを持っているからでしょう。「友達がいない人」は人格破綻者のように扱われることも少なくないでしょう。でも、この本を読めば孤独の価 値を知ることができます。孤独力を高めるための心構えをつくることができます。孤独力を高めるにはどんなことに取り組めば良いのか?も理解することができます。 以上の3つのことー ①孤独の効用 ②孤独力を高める心構え ③孤独力を高める取組みに絞ってまとめました。 ●孤独の効用1 人は孤独な時にこそ力を伸ばすことができる ひとりの時間とは基本的に自分を鍛える時間、何かを技に変えていくために費やす時間です。典型的な例は読書と勉強でしょう。孤独によってしか効率を高めることができません。宮沢賢治は「孤独の寂しさに耐えることから全ては始まる。孤独は生の根源だ」と 語っています。 ●孤独の効用2 孤独は人を強くする 孤独を体験しつづければ孤独を恐れない強さが生まれてきます。群れて成功した人はいません。人としての強さは単独者になれるかどうかに尽きるのです。 ●孤独の効用3 孤独は創造力を高める 単独でいるときこそ人は創造性を発揮できます。孤独の中でしか自分自身を豊かに深めていく濃密な時間は得られないか らです。ピカソは「孤独なくして何一つ創造できることはない」と断言しています。夏目漱石が数々の名作を発表したのは、留学で孤独な体験をしたことがキッカケに なったと言われています。 ●孤独力を高める心構1 積極的に孤独を作り出せ 孤独を恐れず、孤独を積極的に作り出せば、孤独に充実感を持つことができます。孤独をネガティブに捉えると、どんどん「うつ的な精神状態」に陥ってしまいます。孤独をポジティブに捉えてください。 ●孤独力を高める心構2 孤独を紛らわさない意識を持て 例えば、孤独を紛らわすために「飲み屋の常連になる」とか「ゲームやギャンブルに依存する」というよう な行動を排除しましょう。そんな行動を継続すれば、孤独に耐えられない人になってしまいます。 ●孤独力を高める心構3 自分を戦友にする 自分を戦友にするとは「自分をいつも肯定し、自分だけは自分の味方である」と考えることです。孤独になった時、人は自信を失いやすいものです。そんな時に自分を勇気づけてくれるのは「自己肯定力」をおいて他にありません。 ●孤独力を高める心構4 野心を持て 著者は「孤独が苦ではなかった。野心に燃えていたからだ」と語っています。野心とは人生の壮大な目的です。野心と孤独が セットになると、孤独がより一層活かされるのです。 =下=に続く