
学びの会「染色体の不思議・遺伝子検査やiPS 細胞による再生医療の展望」

~ヒトの染色体を解析して分かること~
佐藤均准教授(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
医療が高度化するにつれて「DNA」「遺伝子」といった言葉が聞かれるようになってきました。
染色体とはそれらを含む生体物質で、いってみれば人体を作る設計図です。
その染色体からの情報である「遺伝子情報」は私たちの病気や治療についても大きな変化をもたらしています。
アメリカを代表する女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査によってがん発症リスクが87%ある、との診断をうけ、健康な状態にある両乳房、卵巣などの摘出手術をを受けた、という衝撃的ニュースが伝えられました。
これからの予防医学は遺伝子による検査に変わり、現状では全く健康であっても将来的にリスクになるかもしれないものは芽を摘んでしまおう、ということに進んでゆくのでしょうか。
また、iPS 細胞の創出によって、ダメージを受けた細胞を拒否反応なしに取り換えることが可能になる再生医療の研究も加速しています。
しかし、この細胞の中には遺伝子を載せたD N A 分子が折り畳まれた染色体が存在しており、この染色体を解析すると応用には慎重さが必要なことが分かってくるそうです。
と、いうことはいったいどのような事なのでしょうか。
これからの医療の展望も含め、私たちを形作る大切な細胞と染色体について学んでみたいと思います。
佐藤均准教授
(東京大学大学院・新領域創成科学研究科)
略歴
1978年3月:弘前大学理学部生物学科卒業
1981年3月:北海道大学大学院理学研究科動物学専攻修士課程修了
1986年3月:北海道大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程修了(理学博士)
1986年4月~1987年9月:日本学術振興会特別研究員
1987年10月~1990年9月:米国国立環境保健科学研究所・分子発癌部門 Visiting Fellow
1990年10月~2002年3月:東京大学医科学研究所病理学研究部助手
2002年4月~2004年3月:東京大学医科学研究所人癌病因遺伝子分野助手
2004年4月~:東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻助教授、2007年4月准教授、現在に至る
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詳細情報
イベント名 | 学びの会「染色体の不思議・遺伝子検査やiPS 細胞による再生医療の展望」 |
講師 | 佐藤均准教授(東京大学大学院新領域創成科学研究科) |
対象者 | 全員可 |
開催日時 |
2016年9月26日(月) 14:00~15:30 |
場所 |
新現役ネット田町会議室 |
参加費 |
正会員:1,000円 準会員:2,000円 一般参加者:2,000円 支払い方法: キャンセルについて: |
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