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共催セミナー「不安の海の羅針盤・・・環境リスク学」

 

環境影響を環境リスクと表現し、数値で評価することとは
中西準子さん(国立研究開発法人産業技術総合研究所名誉フェロー・横浜国大名誉教授)

 
 

新現役ネットから生まれたNPO「環境ベテランズファーム(EVF)」との共催セミナーです。 5月5日(2016年)に、安倍総理大臣が内外記者向けの会見で、伊勢志摩サミットにむけての所信を表明しました。その中で、”リスク”という言葉が多用されていました。現代は新聞・テレビなどでも、多くの問題、事象について”リスク”という言葉が良く使われています。講師は1995年に「環境リスク論」という本を出し、環境影響を環境リスクと表現し、数値で評価することの必要性を主張しました。 講師が言うリスクは、通常社会で言われていることとかなり異なる面があります。一番大きな違いは、個々のリスクをゼロにすること、少なくすることが、リスク管理の目的ではなく、総体としてのリスクを低下させることが目標だという点です。この世には、種々のリスクがあり、それらは、”リスクトレードオフ”の関係にあるので、総体としてのリスクを減らすためには、従来のリスク評価法や管理原則では事態を打開できません。では、どういうリスク評価や管理をすべきなのか? 今回は、講師がこれまでに行ってきた、下水道、化学物質、放射性物質などを例にして、この話しを判りやすく解説して戴きます。 ※講演終了後会場近所にてEVF主催の懇親会(実費2,500円程度)を予定しています。  ご希望の方はお申し込みの際「交流会参加」と明記願います。 講師プロフィール 1938年、中国大連市生まれ。1961年、横浜国立大学化学工業科卒業。1967年、東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士課程修了。工学博士。東京大学環境安全研究センター教授、横浜国立大学大学院環境情報研究院教授、産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長、同安全科学研究部門長、フェローを経て、現在に至る。専攻は環境工学、環境リスク評価。2003年春の褒章で紫綬褒章。2010年文化功労者顕彰。2013年瑞宝重光章。 著書に、「都市の再生と下水道」「環境リスク学」(毎日出版文化賞)「食のリスク学」「原発事故と放射線のリスク」(エネルギーフォーラム特別賞)(以上、日本評論社)、「東海道 水の旅」、「水の環境戦略」、「環境リスク論」(以上、岩波書店)、「リスクと向きあう-福島原発事故以後」(中央公論新社)などがある。

詳細情報

イベント名 共催セミナー「不安の海の羅針盤・・・環境リスク学」
講師 中西準子さん(国立研究開発法人産業技術総合研究所名誉フェロー・横浜国大名誉教授)
対象者 全員可
開催日時 2016年6月23日(木) 15:30~17:30
場所 新現役ネット田町会議室
参加費 正会員:1,000円  準会員:1,500円  一般参加者:1,500円  
支払い方法:
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