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【関西】第16回新現役宣言フォーラム

 


国と地域のつくり直し

 
 

ゲスト:北川正恭氏(早稲田大学大学院公共経営研究科教授)
コーディネーター:福岡政行氏(白鴎大学法学部教授・新現役ネット理事)
ホスト:岡本行夫氏(新現役ネット理事長)

今回はゲストに元三重県知事の北川正恭氏を迎え、地域主権改革 における現状と問題点、国政が果たすべき役割をテーマに講演いただきました。その後、政治学者・福岡政行氏、岡本行夫理事長を交え鼎談。北川氏の親しみある語り口が会場を和ませ、オープンに意見交換がなされました。
 まずは岡本理事長からの挨拶。ここ最近大きな問題となっている 中国やロシアとの領土紛争と日米安保の関わりについて述べ、日本 が揺らぐ事のない座標軸を持ち、国家としての経綸を内外にアピー ルすべきであると論じました。
 続いて北川氏の基調講演では、「ドミナント・ロジック」をキーワードに据え、日本の政治システムにある悪しき慣例、固定概念を払拭するために自らが行った「一点突破、全面展開」を手法とした 改革を紹介。単なる願望の羅列でしかない選挙公約を、有権者との 契約として当選後検証する「マニフェスト」の提唱や、選挙の開票 作業の効率化による市区町村への委託費削減の実行が挙げられまし た。そしてこれからの日本は、国と地方自治体との主従関係を無く し、内政は地方がそれぞれに主体性を持って行い、政府は外交や安 全保障、マクロ経済、通貨、憲法、皇室問題等に特化すべきで、私 たちはそのためのいわゆる「事務権限仕分け」を押し進めたいと訴えました。
 北川氏の提言を元に福岡氏、岡本氏が加わりさらに議論を深めます。岡本氏はアメリカの活力ある地方都市を例に取り、日本では特 に大阪の発展が、この国を支える重要な役割を担っていると述べました。これに対し北川氏は、自身も顧問を務める大阪府の橋下知事 が提唱する「大阪都」構想を支持し、時代を揺るがしながら変わろうとする意気込みが大切であると論じました。さらに中央集権国家 を断絶し国内政治は地域に主権を預け対外的な問題解決に全力を挙 げる政治形態を速急に整えるよう民主党へ重ねて要望。福岡氏は沖 縄基地問題を取り上げ、騒音と危険に晒されている住民のために政 治主導や地域主権が大きな役割を果たす事を期待すると述べまし た。来場者の質疑応答の後、岡本氏は「ドミナント・ロジックから 脱却するには、慣習に流されずに一人ひとりが自らの価値判断で意 見を持つ事、この新現役フォーラムがそのきっかけになればうれしい」と結び閉幕となりました。

 このフォーラムについては、「らいん」Vol.34に詳しい模 様が掲載されます。興味をお持ちの方はぜひお読みください。

■北川正恭氏(早稲田大学大学院公共経営研究科教授)
 三重県出身。83年自民党から衆議院議員初当選。95年三重県知事当選。2期務める。3期目も続投するものと思  われていたが、長期政権は癒着が生じると不出馬し、若い政治家を育てる必要があるとして、早稲田大学大学院  公共経営研究科教授に就任し、現在に至る。

■福岡政行氏(白鴎大学法学部教授・立命館大学客員教授・新現役ネット理事)
 全国各地から得た生の情報のもとに実証的政治学を研究するとともに、ボランティア活動にも積極的に関わり、カンボジアの子ども達への支援活動をゼミ学生とともに行っており、現在「アシスト(ジャパン)の会」の事務局長を務める。

詳細情報

イベント名 【関西】第16回新現役宣言フォーラム
講師 国と地域のつくり直し
対象者
開催日時 2010年10月4日(月) 09:00~09:00 午後6時30分~8時30分(開場午後6時)
場所
参加費 正会員:0円  準会員:0円  一般参加者:0円  
定員  
参加条件
備考