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第37回新現役宣言フォーラム 

 

出演者プロフィール
~引きこもり国家から脱却の道は~

 
 

 2010年8月26日、東京・永田町の星陵会館で第37回新現役宣言フォーラムを開催しました。今回はゲストに元国連事務次長の明石康氏を迎え、「引きこもり国家から脱却の道は?」をテーマに講演いただき、さらにコーディネータ役の政治学者・福岡政行氏、ホスト役の岡本行夫理事長を交え鼎談。グローバルに活動を続ける三氏の臨場感ある発言が関心を集めました。
 冒頭、岡本氏の挨拶では、「高福祉高負担」を実践する北欧諸国と、その必要性が高まりながらも体制が整わない日本との相違点や、国際舞台において感じる我が国の存在感の低下を挙げ危機感を示しました。
 続いて明石氏が登場。マスコミの国内政治に対する報道姿勢や、外へ向かわなくなった若い世代の閉塞的な思考、少子化問題など、日本が乗り越えるべき課題を氏ならではの見識を基に指摘し、それぞれの具体的解決策と実践例を紹介。最後に「日本という国に閉じこもらず、ここから打って出るという気概は日本人のDNAに刻まれているはずです」と結び、常に前向な姿勢と希望を失わず努力を続けることの重要さを訴えました。この提言を元に三氏のディスカッションへと移ります。まず岡本氏が司馬遼太郎の「坂の上の雲」に登場する明治の偉人たちを引き合いに、国家のために命をかけるという意識の希薄な現代の日本人に果たして希望はあるのか?と疑問を投げかけると、福岡氏も大学教授やボランティア活動の主催者として、最近実感する若者たちの内向化を例に同調。これを受け明石氏は、カンボジアに派遣された文民警察との交流や、講義における学生たちの熱意を紹介し、問題はリスクを避ける組織側、あるいは事大主義で国民を翻弄するマスメディアの存在であると論しました。また日本企業に対しては、新卒採用にこだわらず海外経験を積んだ若者たちこそ温かく迎えるべきだと補足。ここで福岡氏はその先見性を持つ企業として、英語を社内共通語にしたユニクロや楽天を挙げました。さらには三氏共に自身の経験談を交えた英語によるコミュニケーションのコツを披露。そして外国の文化、考え方を知り、お互いの違いを把握し受け入れる様になれば日本人にも揚々たる世界が拓けるのではないかという結論に達しました。
 その後来場者からの質問により再び日本のジャーナリズムが陥っている問題点について各氏が意見を述べ、熱気覚めやらぬうちに幕が下ろされました。

 このフォーラムについては、「らいん」Vol.33に詳しい模様が掲載されますので、興味をお持ちの方はぜひお読みください。

詳細情報

イベント名 第37回新現役宣言フォーラム 
講師 ~引きこもり国家から脱却の道は~
対象者
開催日時 2010年8月26日(木) 09:00~09:00 午後6時30分~8時30分
場所
参加費 正会員:0円  準会員:0円  一般参加者:0円  
定員  
参加条件
備考