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2009/11/17
12月10日(木)は「おとなの文学講座 遠藤周作の文学と母なるもの」

~作家、三田文学編集長、加藤宗哉さんが語る遠藤文学~

遠藤周作は小説家としてではなく、評論家として出発しました。すぐに小説家に転じ流行作家になりましたが、実は多くの文芸評論を書いています。この度、講談社から遠藤周作初の評論集『遠藤周作文学論集』として、「文学編」と「宗教編」2冊が上梓されました。
その編者であり解説も書かれている加藤宗哉さんに、評論家としてのデビューから、遠藤周作最後の小説『深い河』まで貫く「遠藤周作の文学と《母なるもの》」とは何かを、日本人の特徴ともいえる《母親コンプレックス》を終生抱き続けた作家の数々の作品に込められている「イメージとしての母」を、探り出しお話していただきます。

『遠藤周作文学論集 宗教篇』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>>>

評論家 遠藤周作の軌跡!
自らの意志でなく受洗し苦悩した作家は、いかにして日本人と西洋の「神」の問題をとらえ、受け止めていったのか?
彼の諸宗教に対するコムプリヘンシブ(包括的)なその理解は、日本という宗教的にも思想的にもシンクレティズム(混合主義)を避けられない歴史風土において、セム族に由来する一神教(キリスト教)を全身全霊を以って受け止めたからこそできたものであったろう。本書をあえて「宗教篇」としたのも、遠藤周作のこの宗教への真の理解(コムプリヘンション)の長い苦闘をあらためて現在の問題としてみたいからに他ならない。――<解説より>


※加藤宗哉 1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。慶應義塾大学文学部非常勤講師、東京工芸大学芸術学部非常勤講師。1997年より「三田文学」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文学」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る。著書に『モーツァルトの妻』(PHP文庫、1998年)、『遠藤周作おどけと悲しみーわが師との三十年』(文藝春秋、1999年)、『愛の錯覚 恋の誤りーラ・ロシュフコオ「箴言」からの87章』(グラフ社、2002年)ほか。近年『遠藤周作』(慶應義塾大学出版会、2006年)を刊行した。


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