産経新聞連載「【ゆうゆうLife】

2008年09月18日

東京ディズニーランドへGO!

 新現役ネットは会員有志を募り、5日夜、今年で開園25周年を迎えた東京ディズニーランド(TDL)に出かけた。時節柄、暑さがしのげて、効率よく場内を回れるように、と午後6時に集合時間を設定。東京、埼玉など首都圏に住む50代後半から60代の、夫婦1組と女性8人の計10人が参加した。

 「行きたいと思っていたが、一緒に行く人がいなかった」「孫がいないので…」など、来園は十数年ぶりという参加者が多く、なかには、「家族には内緒で来ました」という女性も。

 「カリブの海賊」「イッツ・ア・スモールワールド」など、さまざまなアトラクションを楽しんだ一行だが、なかでも好評だったのはメリーゴーラウンドの「キャッスルカルーセル」。

 「やっぱり絶叫マシンがいい」と、ビッグサンダー・マウンテンやスペース・マウンテンを満喫する女性も。名物のエレクトリカルパレードを生で見た会員は「テレビで見ていたのは、ほんの一部だったのね」と、途切れることなく続くパレードに驚いた様子。

 参加者のテンションは終始高く、「今度はディズニーシーに行きたい」と、リクエストが上がった。

(2008/09/18)

起業をめざす中高年よ、集まれ

新現役ネットの「東京ビジネスチャンス交流会」(岩崎冨男、伊藤康子両代表幹事)は8年間続いている人気のグループ。「“1人ビジネス”で75歳まで納税者でいよう」をコンセプトに、心と体が健康なうちは、ずっとビジネスにかかわりたいと願う人が定期的に集まり、起業や再就職について意見交換をしたり、ビジネスマッチングをしたりしている。

 年6~8回のペースで開催する交流会の参加者は延べ1000人を超えた。生涯現役をめざす仲間たちが、長年培ってきた豊富な知識や技術、海外駐在の経験などを生かし、それぞれのビジネスモデルをプレゼンテーションする。1人ビジネスだけではなく、複数の人が互いに特技を持ち寄り、協力してビジネスを展開し、成功を収めている例もある。

 代表幹事の一人、岩崎冨男さん(59)は「定年後も元気に働きたいと考える方には、ご自身の経験や特技を生かした“1人ビジネス”がお勧め。これから起業しようと思っている方や、仕事を探している方は、男女を問わず、この会に参加して、多くの人脈と情報を構築してください」と話している。

(2008/09/11)

2008年09月08日

外郎売の長せりふに挑戦

「拙者親方と申すは~ホホ敬って、ういろうは、いらっしゃいませぬか」

 息を継ぐ間もない、この長せりふが見せ場といわれる歌舞伎の「外郎売(ういろううり)」は、七代目市川団十郎が選定した歌舞伎十八番の一つ。

 新現役ネットの会員で、この「外郎売」に挑戦している人たちがいる。マナー講師で、創作浄瑠璃作家でもある橘凛保さんの指導で4月から月2回、男女有志8人がレッスンに励んでいる。

 「マスターするには、正しく発声することが大切。それにはボイストレーニングが欠かせない」という橘さん。「脳を活性化するだけでなく、みなさんの背筋も伸びて若返り、性格も明るくなるんです」

 参加者の一人は「初めは、せりふを聞き取ることさえ難しく、舌の回転もままならなかったが、練習を重ねるうちに、舌も慣れてきて、リズム感よく口から出てくるようになった」と手応えを感じている様子。

 参加者はこの10月、東京都渋谷区にある鳩森八幡神社の能楽殿を借り、日ごろの練習の成果を披露する発表会を開く。

(2008/09/04)

環境問題の解決にシニアの力を

「これまで培ってきた専門知識や技術を生かして、世の中の役に立ちたい」  そんな思いから、NPO法人(特定非営利活動法人)を立ち上げる元気なシニアが増えている。新現役ネットの活動から生まれたNPO法人「環境ベテランズファーム」(EVF)もそうした志をもつ技術者たちの集団だ。

 世界でも有数といわれる日本の環境技術。環境破壊など、国内外で深刻化する環境問題の解決のため、この分野で長年活躍してきた技術者が立ち上がり、その英知を結集。日本の中小企業やアジアの国々などに、低コストで実用的な解決策を提案、サポートしようというのだ。

 メンバーは、企業などで環境関連分野に長年携わってきた、腕に覚えのあるスペシャリストばかり。熱い議論を繰り広げるパワーの源泉は、社会とかかわっている、少しでも役に立っているという確かな手応えだ。

 メンバーの1人は「それぞれの地域の実情に合わせ、現地の行政、企業などとも連携しながら、解決策を提案していきたい」と話す。今年はさらに、環境省の事業「国境なき環境調査・協力団(仮称)」にも積極的に参加、協力していく予定だ。

(2008/08/28)

知的ゲームのブリッジはいかが

これまでに人間が考え出した最も面白く、最も知的なゲームである-。

 イギリスの文豪、サマセット・モームがこう評した「ブリッジ」は現在、世界130カ国に数千万人の愛好者がいるといわれている。

 昨年3月に発足した新現役ネットのコントラクトブリッジ同好会には、青春時代にゲームにのめり込んだ人や、レッスンを通じてその面白さをかみしめている人たち計12人が集う。

 2人ずつペアになり、4人でプレーするカードゲームで、2組のパートナー同士が知力と技術を駆使して競うマインドスポーツでもある。

 会を立ち上げた幹事の佐藤文炳さんはブリッジ歴30年以上。「勝負のカギを握るのは、ペアの呼吸。家族や地域の仲間とも楽しんでほしい。互いのきずなを深める、ブリッジ(懸け橋)になるはずです」と話す。

 毎月第2、第4水曜日の午前、東京・田町にある新現役ネットの会議室で例会を楽しんでいる。来月2日には、午前10時から同会議室で、日本コントラクトブリッジ連盟の登録指導員・普及委員を講師に迎え、無料体験教室を開催する。

(2008/08/21)

2008年08月19日

関西地区で初の正会員の集い

 関西地区で初めてとなる正会員の集いが7月中旬、大阪城近くの会場であった。当日は演奏会と食事会の2部構成で、45人が参加した。

 軽くワインを飲みながら、午後6時半のオープニングを待つ参加者の前に、「レッツ・ダンス」の軽やかなメロディーとともに、正会員の一人で、サクソフォン奏者の屋敷幸男さんが登場。「スターダスト」など、懐かしの名曲の数々を披露。トークを挟んで、最後はみんなで「埴生の宿」を口ずさみ、1部は終了。

 2部はお待ちかねの食事会。途中、関西スタッフの自己紹介などを交え、料理やフリードリンク形式の飲み物を心ゆくまで味わい、参加者は大いに盛り上がった。

 関西地区では、大阪、兵庫など2府2県を中心に200人の正会員がいる。この日の集いは親睦(しんぼく)が最大の目的。「この内容でこの参加費?」と驚く参加者に、集いを企画した関西スタッフは「今回は、正会員の方に喜んでいただく特別企画。東京に比べ、イベントが少ないと苦言をちょうだいすることもあるが、これからも会員同士の情報交換や会員数拡大のため、さまざまなインベトを企画していきたい」と話していた。

(2008/08/07)

テレビメディアめぐり議論白熱

7月8日、日本教育会館で開かれた第31回新現役宣言フォーラム「日本人とテレビ~放送メディアの今と未来~」での白熱した議論の一部を前回に続いて紹介する。

 この日のゲストで、放送ジャーナリストの平野次郎氏は「テレビという世界はハードとソフトが互いに刺激しながら、発展してきた大変面白い産業」と55年に及ぶ国内テレビ放送史を振り返り、放送技術の進む方向は「ワイヤレスと小型化」と指摘。今後の情報収集のスタイルとして、テレビの前に陣取るのではなく、「ワイヤレスのテレビである携帯端末を使って、好きな情報を好きな場所でとりましょう」と推奨した。

 会場からはテレビメディアについて「低俗な番組が多すぎる」との指摘もあったが、平野氏は「時代によって、番組の評価は分かれるもの。一概に『くだらないから、やめさせるべきだ』とは言えない。むしろ、イヤなら見なければいい」と話し、コーディネーターの残間里江子氏も「われわれには電源を切る権利がある」と加勢した。

 ホストの岡本行夫理事長はこれに同調しつつも、「時代を超越して低俗な番組はある。許容される範囲を示すべきだ」と苦言を呈した。

(2008/07/31)

2008年07月24日

サミットは激しい知的バトルの場

 新現役ネット理事長で、国際問題アドバイザーの岡本行夫氏がホスト役を務める「第31回新現役宣言フォーラム」が7月8日、東京都内であった。テーマは「日本人とテレビ」。ゲストは放送ジャーナリストの平野次郎氏、コーディネーターはプロデューサーの残間里江子氏。

 折しも、北海道で洞爺湖サミットが開催中とあって、冒頭、話はサミットに及んだ。6年連続で記録係を務めた岡本氏はサミットを「厳しい知的バトルの場」と表し、その場に臨む首脳は「孤独で、最後は自分で決断しなければならず、実力と識見が試される」と語った。かたや、記者として取材してきた平野氏。「日本が主催国だったときを除き、日本の首相が集合写真の真ん中に立ったことはほとんどない」「8カ国の首脳のなかで、1990年代末に一番の高給取りは日本だった」などと独自の視点でサミットを切ると、会場から笑いがもれた。

 今サミットについて、岡本氏は「今の環境問題はエネルギー、資源確保、食糧確保など、複雑な関係性の中でやっていかなければならず、こんな難しいサミットは(過去に)なかった」と指摘した。次週も新現役宣言フォーラムの模様を紹介する。

(2008/07/24)

シニアの気持ちを替え歌に

今月9日、東京都内で「歌声ライブ!みんなで歌おう!」の特別編があった。一昨年11月の第1回以来、ほぼ3カ月に1回のペースで開催している人気イベントだ。案内人はNPO法人「国境なき楽団」代表で、歌手の庄野真代さん。

 65人の参加者はリクエストを元に作成したオリジナルの歌集を使い、「青い山脈」「いい日旅立ち」「お嫁においで」などを歌い、最後は練習中の“四季メドレー”で締めくくった。春、夏、秋、冬の曲を順に歌っていくが、終盤にちょっとした仕掛けがある。ラストの曲「雪」は、シニアの気持ちを詠んだ替え歌になっているのだ。

 ♪月曜テニス、火曜はダンス、水曜、木曜、おしゃべり三昧、金、土、日は温泉旅行、家族そろってあきれ顔-

 ユニークな歌詞と大まじめに歌う姿が会場の笑いを誘った。

 特別編の司会を務めたのは、このイベントの生みの親の一人でもある文化放送アナウンサーの竹内靖夫さんで、参加者に「息を無駄なく使うには、大きな声を出すこと。皆さんも大きな声で歌ってください」と本職ならではのアドバイス。イベント後の懇親会では、かれたのどを軽く潤した。次回は秋の予定だ。

(2008/07/17)

知ろう、行こう、守ろうサンゴ礁

「国際サンゴ礁年2008」にちなみ、ダイビング同好会「海原探検隊」と新現役ネット事務局はサンゴ礁に関する勉強会を開いた。講師は国際サンゴ礁年2008推進委員の浪崎直子さんと水中写真家の鎌田多津丸さん。

 まず、浪崎さんが「サンゴ15」という小学生向け教材でサンゴの生態を解説。サンゴ礁の世界分布や危機にひんしている現状を訴えた。サンゴが捕食する様子を映した動画が流れると、参加者は不思議そうに画面を眺めていた。「岩かと思ったらサンゴだった」と頭をかく男性も。

 続いて多津丸さんがパプアニューギニアで撮影した美しいサンゴや、そこに住む生き物たちの愛らしい写真を披露しながら、海洋生物のすみかとなっているサンゴ礁の大切さを語りかけた。

 参加者の一人で、自らもダイバーである道村建男さんは「今年はサンゴ礁年ということで、方々でサンゴの話を聞いたが、これほど分かりやすい説明はなかった」と満足げな様子。海原探検隊と事務局は、かけがえのない自然を次の世代に残せるよう、今後も普及啓発など地道な活動を続けていく予定だ。

(2008/07/10)

元気なシニア、帯広を疾走

 熟年パワー炸裂(さくれつ)、走破距離は2日間で100キロ-。新現役ネットの「サイクリングクラブ」は6月中旬、2泊3日で北海道の帯広市周辺のサイクリングを楽しんだ。初日は参加者28人が4班に分かれ、初夏の風と北の大地を肌で感じながら、十勝帯広空港から中札内美術館を経由し、JR帯広駅前のホテルを目指した。

 2日目は雨が降ったりやんだり、あいにくの空模様の中、池田町のワイン城へ。札内川・十勝川河畔のサイクリング専用道を行く途中、地元小学生の黄色い声援を受け、ペダルをこぐ足に力がこもり、予定時刻の正午には到着。昼食を取るも、飲酒運転はご法度と、ワインはお預け。往路と同じ道をホテルを目指し、ひた走る。雨でぬれ、冷えた体を一風呂浴びてほぐし、恒例の大反省会でのどを潤した。

 最終日は朝から雨で、自転車走行は断念。傘を差して「帯広森公園」を散策。ホテル前で空港行きのバスに乗ると、旅の疲れか、一行は舟をこぎ出す。今回のイベントを企画した大塚謙さんは「無事故で、ほぼ予定通りのコースを完走できてホッとした。文字通り、元気なシニアの価値ある時間を体感できたイベントとなった」と振り返った。

(2008/07/03)

2008年06月28日

リタイア後の生活を思い描く

今回はセカンドライフセミナーの第2回の模様から。2回目のテーマは「キャリアの棚卸しとセカンドライフの夢」。

 講師を務めた総合人材サービス会社、メイツの高平ゆかりさんが強調したのは、キャリアの棚卸しの重要性。キャリアの棚卸しとは、職務経歴や技能など、得意分野を洗い出し、自分を客観化すること。「キャリアの棚卸しは、仕事の棚卸しだけではありません。一度、棚卸しをすれば、再就職の職務経歴書も書きやすくなりますし、仕事以外の選択にも役に立ちます」と訴えた。

 この日は参加者にオリジナルのキャリア分析シートが配られ、棚卸しの仕方が説明された。職歴を洗い出し、そのキーワードを探す。そして、共通項で分類し、自分マップをまとめる。「趣味や、学生時代の夢なども合わせて書き出してみるといい。リタイア後にどのような生活を送りたいと思っているかを知る、良いヒントになります」と高平さん。 

 参加者の一人は「思い切って参加して良かった。まずは自分の棚卸しから始めます」と話した。7月11日には「シニアライフの資産計画」と題し、3回目のセミナーが開催される。

(2008/06/26)

ハナショウブを求めて佐倉へ

梅雨の代表的な花の一つ、ハナショウブ。薄曇りの11日、新現役ネットのメンバーは森林インストラクターで樹木医の石井誠治さんを案内役に、ハナショウブで知られる「佐倉城址公園」(千葉県佐倉市)を訪ねた。月1回のペースで開催している人気イベント「樹木医と歩く」で、当日は30人が参加した。

 佐倉城の本丸跡や堀が残る公園内のショウブ田には29種・9000株のハナショウブがあり、見ごろを迎えた黄、紫、白の大振りの花々が、緑深い谷間に映えていた。石井さんによると、ハナショウブの栽培が盛んになったのは江戸時代で、多くの改良品種が生まれたという。

 花を愛でた後は園内の「くらしの植物苑」をめぐった。日本の生活文化を支えてきた植物が「食べる」「織る」「染める」などに分類され、植栽されている。ミョウガとヤブミョウガの見分け方、トチの実はどうして硬いかなど、石井さんの興味深い解説に一行はうなるばかり。

 華道家の津賀栄子さんは「生け花の素材としてハナショウブを扱っているが、自然の中でみる花はひときわ美しい。咲いている姿を見ることは生け花のいい刺激になります」と話した。

(2008/06/19)

野鳥の鳴き声にうっとり

関西地区のボランティアスタッフの手による「自然に親しむ会」が先月末、奈良県の葛城山であり、一行は野鳥観察を楽しんだ。

 標高959メートルの葛城山は屯鶴峰(どんづるぼう)から槇尾山を結ぶ総延長45キロの自然歩道の一角にあり、シャクナゲ、ショウジョウバカマなどの群生地としても知られる。

 当日は天候も味方し、参加者は深緑のもと、自然研究路をゆったりと散策。この時分、多くの夏鳥は子育て期。時折、木々の合間から美声が聞こえてくるものの、姿は一向に拝めない。

 葛城山で見られるのは、日本三鳴鳥のオオルリをはじめ、カッコウ、キビタキなど、30種は下らない。この日は、誰もが「ダメか」とあきらめかけていたとき、全長14センチほどの、クリッとした目が印象的なサメビタキと遭遇。春の渡りを目の当たりにし、この日の案内役で、日本野鳥の会奈良支部の今仲嶺雄さんも大感激の様子だった。

 バードウオッチングというより、“バードヒアリング”となった格好の野鳥会だったが、秋口にはリベンジを兼ねて、再び探鳥会を実施する予定だ。

(2008/06/12)

2008年06月06日

音楽とおしゃべりの夕べ

週末の夕べ、丸の内で美しい音楽と楽しい話に耳を傾け、リラックスしてはいかが-。

 クラシック音楽の愛好家が集まって名曲と歓談を楽しむ「クラシカルイブニング」の宴が5月23日、あった。この日のテーマは「乗り物」。前半は鉄道が趣味だったチェコの作曲家、ドボルザークの代表作、交響曲第8番を堪能。後半は「フニクリ・フニクラ」(デンツァ)など、乗り物にちなんだ音楽を楽しんだ。

 宴は音楽同好会の一つ、「クラシッククラブ」(幹事・横山祥司さん)が6年前に始めた行事。7、8月を除く毎月第4金曜日の夜に開催。毎回、音楽評論家の舘田(たてだ)巌さんが曲目を構成し、解説する。会場は、音響機器メーカー、ケンウッドの丸の内のショールーム。最先端の機器が奏でるCDの音色は生演奏にひけをとらない。施設責任者の竹之内浩一マネジャーは「音響機器はマニアだけのものではありません。最高の音楽を創(つく)り出す道具であり、それを体感できる場をみなさんに提供することが、機器の普及につながる」と話す。

 プログラムの中休みには、ジュースやワインでのどを潤すのが定番。ワインが過ぎた人には後半の曲は子守歌になってしまうことも…。

(2008/06/05)

2008年06月05日

放送メディアの今と未来を語る

岡本行夫理事長がホスト役を務め、各界の著名人を招いて討論する恒例の「新現役宣言フォーラム」が7月8日、東京都千代田区の日本教育会館・一ツ橋ホールで開催される。

 今回はNHKの元解説委員で、放送ジャーナリストの平野次郎氏をゲストに、プロデューサーの残間里江子氏をコーディネーターに迎え、「日本人とテレビ~放送メディアの今と未来」をテーマに、日本の放送メディアの現状と問題点、今後の方向性について語る。くしくもこの時期、北海道洞爺湖サミットが開催される。フォーラムでは、平野氏が過去に取材したサミットの報道現場でのエピソードなども聞く予定だ。

 平成13年1月に始まった新現役宣言フォーラムは年4回~8回開催され、今回31回目。これまでのゲストは、ジャーナリストの筑紫哲也氏、東京都知事の石原慎太郎氏などそうそうたる顔ぶれ。毎年2回以上はフォーラムに足を運ぶという60代の男性は「著名人の興味深い話もさることながら、ゲストや岡本理事長とのざっくばらんな質疑応答が楽しみ」と魅力を語る。

 参加費は正会員500円、準会員・一般1500円。問い合わせは新現役ネット事務局まで。

(2008/05/29)

2008年05月23日

豊かなセカンドライフ、実現の秘訣は?

人生80年時代を迎えた今、「定年後のセカンドライフの過ごし方」は注目のテーマ。サラリーマンには確実に定年がやってくる。楽しく豊かなセカンドライフを実現するには、事前の準備と自分なりのライフプラン作りが重要だ。

 新現役ネットでは、50代後半から60代前半を対象に、今月から4回の予定で「セカンドライフセミナー」をスタートさせた。

 初回の9日は「定年後のセカンドライフ」がテーマ。講師を務めた新現役ネットの柳原和道事務局長は28人の参加者を前に、「本当の生きがいというのは、一生をかけるに値するもの、つまり、自己実現につながるものだと思う。それは、どこにあるかというと、仕事の中に働きがい、趣味や地域活動・ボランティア活動の中にやりがい、家庭の中に居がい、がある。これが、生きて存在することのすばらしさを実感させてくれるもの」と訴えた。

 50代後半のある参加者は「日ごろ、ぼんやりと感じていたことが整理でき、参考になった」と話した。6月13日には「キャリアの棚卸しとセカンドライフの夢」と題した2回目のセミナーが開催される。

(2008/05/22)

2008年05月16日

あなたもレッツ・ダンシング

昨年誕生した同好会から、今回は「社交ダンス同好会」を紹介する。会員の堀野勤さんが代表発起人となり、「出会いとときめき」を求めて、昨年7月7日の「七夕の日」に発足した。

 ダンスといえば、男性より女性の参加者が多いのが一般的だが、この同好会は男性と女性の比率が2対1。メンバーは毎週木曜日の午後、渋谷区ダンススポーツ連盟が主催する「代官山ダンス講習会」とそれに続くフリーダンスに参加している。若手の美人プロA級講師からみっちり1時間、基本の動きを中心に指導を受けた後、アマチュアのベテランカップルによる復習会がある。参加者の一人は「受講生の動きを見て、問題のあるところを懇切丁寧に指導してくれる」と満足げな様子。

 「心地よい汗を流した後は水分補給が大事」(会員男性)と、メンバーは毎月最終木曜日のレッスン終了後、近くの居酒屋へ繰り出す。

 幹事の守田徹治さんは「ゆくゆくは独自のレッスン会やダンスパーティーを企画したいと思っているので、とにかくメンバー、特に女性を増やしたい」と意気込んでいる。

(2008/05/15)

新たな出会い求める人に

新たな出会いと発見を求める人にうってつけなのが、新現役ネットの街歩きイベント。毎回、定員いっぱいの応募がある。これからの季節は、まばゆいばかりの新緑と、さわやかな風のなか、街歩きが楽しめそうだ。

 代表格が「歴史を訪ねる旅の会」。新現役ネット発足当初から続くイベントで、すでに46回を数える。

 7人の幹事が年間スケジュールを決め、毎月1回、東京近郊の歴史探訪を楽しんでいる。幹事らが「参加者の安全で楽しいひとときの演出」を第一に、入念な下準備をすることが息の長い活動を支えている。17日の次回(47回)は、日本資本主義の父と呼ばれる実業家、渋沢栄一の出身地である深谷(埼玉県)を巡る。

 新たな味との“出会い”を求める「グルメウォーク会」も人気のイベント。「街を歩き、ちょっとぜいたくなランチで疲れを癒やし、明日への活力にする」が、うたい文句。会員の世良田要さんが幹事を務めるこの会は、今年で活動4年目に入った。前回は「旧江戸城西の丸に位置する皇居参観」と銘打ち、皇居散策で心地よい汗をかいた後、日本の味、会席御膳(ごぜん)に舌鼓を打った。

(2008/05/08)

日本の産業史をたずねて

日本の産業史をたずねて、新緑の上州路へ-。群馬県富岡市の富岡製糸場と美術館をめぐる新現役ネットの見学ツアーが4月24日、行われた。午前8時、東京・丸の内をバスで出発した一行は2時間後、丘陵地のもみじ平総合公園内の「富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館」に到着。学芸員の説明を受け、90歳過ぎてなお、力強くエネルギーあふれる作品の数々を残した、地元ゆかりの名誉市民、福沢画伯に一同、酔いしれた。

 昼食後はお目当ての富岡製糸場を目指す。富岡製糸場は日本の産業の発祥地といわれ、絹産業遺産群とともに、昨年1月、世界遺産の暫定リストに入った。

 130年以上の時を経た今も、工場の建物はほぼ完全な状態。日本の木材と、日本で初めて焼かれたというレンガを組み合わせた独特の建物は、堂々たる存在感を示す。

 参加者の一人、岩田啓佑さんは「今、日本の花形産業は車やITだが、当時の主たる輸出産業はお茶、絹、瀬戸物。お茶は植物の葉っぱから、絹はカイコという生き物から作り、瀬戸物は土から作るものだった。日本の産業の変遷は驚きの連続で、発祥の地でその原点を見たことは実に感慨深い」と話している。

(2008/05/01)

事業の改善 改革を手助け

多彩なグループ活動と同好会が人気の新現役ネット。20以上のグループ・同好会から、今回は「お店を元気づける応援団」(松田弘団長)の活動を紹介する。 応援対象は商店、商店街、芸術家とさまざま。応援の基本は依頼者の話にじっくりと耳を傾けること。大所高所から意見・助言をするのではなく、利用者(消費者)の立場で感想や意見を述べ、依頼者に“気づき”を促し、事業の改善・改革を手助けする。改善・改革を実践するのは、あくまで主役である依頼者本人だからだ。

 ピアニスト、上村朋子さんへの応援は「それなりの評価と報酬が得られる海外と違い、日本のクラシック界を取り巻く環境は厳しい。何とかならないか」と大学で教鞭(きようべん)を執るご主人、敏文さんからの相談が始まり。団長と副団長が話を聞くと、演奏会は家計からの持ち出しがしばしばで、すっかり自信を失いかけていた。そんなとき、山口県の団員の紹介で後援者が見つかり、リサイタルは成功を収めた。これが自信を取り戻すきっかけとなり、続く広島県内での主催演奏会も大盛況。ご主人は「一人の音楽家を脱落させずに、育ててもらった」と、応援団との出会いに感謝しているという。

(2008/04/24)

2008年05月08日

お花見の会 桜のトンネルそぞろ歩き

春といえば花見の季節。桜の名所は数知れないが、東京都内では、徳川8代将軍、吉宗が植えたとされる隅田川の「墨堤の桜」が代表格ではないか。墨田区立墨田公園の墨堤のうち、桜橋付近から枕橋手前までの約1・3キロ。

 4月最初の土曜日、川下りを楽しみながら、川縁を彩る桜をめでる新現役ネットの「お花見の会」が催された。

 当日は優に100人以上を収容できる船一隻を仕立て、60代を中心とした男女40人が心地よい春風を浴びながら、満開の桜でピンク一色に染まった沿岸の景色を堪能した。

 この日はスペシャルゲストとして津軽三味線山田流師範の山中信人さんが登場。驚く参加者を前に、おなじみの「津軽じょんがら節」や童謡「春よこい」などを披露した。船内を見渡すと、デッキでしきりにカメラのシャッターを切る人がいるかと思えば、“花より団子”よろしくお茶と桜もちに舌鼓を打つ人、隅田川を詠んだ唱歌「花」を口ずさむ人などがおり、参加者は思い思いのひとときを過ごした。乗船から1時間後、一行は桜橋で船を下り、昼食会場のある吾妻橋を目指し、桜のトンネルのそぞろ歩きを楽しんだ。

(2008/04/17)

テディ池谷さん招きライブ

■青春時代を振り返る

 今回は関西地区の活動から。3月下旬の夕刻、JR大阪駅近くのパブで、“鍵盤の魔術師”といわれる人気ピアニスト、テディ池谷さんを招いたライブが開かれた。「テディ池谷と青春時代を楽しむ」と銘打ち、当日は参加者から会場でリクエスト曲を募り、その中から演奏するプログラム形式とした。

 午後5時の開演にもかかわらず、4時過ぎから人が集まりはじめ、開演の10分前には60人を超える参加者が会場を埋めた。参加者の顔ぶれは40代から70代と幅広い。

 ジャズ、ラテン、映画音楽…と、リクエスト曲のジャンルは多岐にわたり、時には手拍子、歌拍子が加わり、会場は大いに盛り上がり、各人は思い思いに青春時代を振り返った。

 感性豊かでロマンチックなことから「ピアノの詩人」と称されるテディさん。その華麗なピアノの音に誘われ、テディさんの後ろでその指さばきに見とれる人も。ライブを企画した関西スタッフの遠家須磨子さんは「われわれの年代にぴったりの懐かしい音楽が聴けると思って」と狙いを話した。終了後のアンケートでは参加者全員が満足した様子で、再演を切望する“ラブコール”もあった。

(2008/04/10)

定年後の暮らし考える

生涯現役、趣味を極める、ボランティアにいそしむ-。あなたはリタイア後の人生をどう過ごしますか?

 セカンドライフを充実させるには、早い準備が必要と、新現役ネットは50~60代の現役会員を対象にしたセミナーを順次、開催する。先月下旬の第1回セミナーには15人が参加。人材の紹介・派遣や人事コンサルティングを手がける「メイツ」の高平ゆかりさんと新現役ネットの柳原和道事務局長の二人が講師を務めた。

 柳原事務局長は定年後の暮らしについて、「炊事、洗濯をすべてこなしたり、いままでの会社よろしく、電話を3コール以内にとったりと、頑張りすぎるのは禁物。今までの家庭のリズムを崩さず、奥さんと適度な距離を保ち、お互いの立場を思いやることが重要」と、気配りの大切さを訴えた。

 一方、シニアの再就職などを支援する高平さんは「成功した人には共通点がある。人柄や人間性はもちろん、周りに一緒に働きたいと思わせることができるか、過去へのこだわりを捨てることができるかが重要」という。セミナーは今後、5月から8月まで毎月1回開催される予定。

(2008/04/03)

2008年04月22日

気くばりデザインセンター 具体的に解決探る

 商品、サービスがあふれる今の世の中。一見、何不自由ないように見えるが、「もっとこうしたら」「こんなものがあったら」などと感じることも少なくない。そんな思いを抱くのは人生経験豊富なシニア・熟年なら、なおさらのこと。

 新現役ネットの同好会の一つ「気くばりデザインセンター」は、忌憚(きたん)のない語らいを通じ、普段の生活の中で感じた課題や疑問について、具体的な解決策を探り、提言をまとめる活動を行っている。

 今月中旬の会合では10人が集まり、身近な問題や話題をテーマに意見交換をした。電化製品の使い勝手の向上を求める人や行政サービスの対応の悪さを指摘する人、傘や自転車など、遺留品の有効活用を提案する人など、さまざまな課題・問題提起がなされた。

 「参加メンバーの一人一人が主役で、全員参加が原則」(代表の谷口方紀さん)と、当日は1人3件ずつ、課題・問題を提起する形で進行。それぞれのメンバーが実体験や具体例を示しながら、建設的な発言を心がけた。

 次回の会合以降、課題や問題を整理し、具体的な解決策や改善策の検討を重ね、7月には提案書をまとめる予定だ。

(2008/03/27)

2008年03月24日

起業に有効な“心の知能指数”

元気なシニアが集う同好会は、新現役ネットの活動の魅力の一つ。今回紹介する「コミュニケーションアカデミー」(CA)は、定年前後のシニア会員を対象に、これからのビジネスコミュニケーションのあり方などを指南している。昨年1月の発足だが、活動の場は広がるばかり。

 先月下旬には、経営者や起業を志す人を対象とした板橋区創業支援ネットワーク主催の「いたばし起業塾」で講演をした。演題は「起業に有効なEQコミュニケーション」で、当日の参加者は35人。講師はCA代表の小城史朗さん。世界中の企業が国境や業界をこえて、地球規模で競争する現代に求められるコミュニケーション能力は「EQ」と話す小城さん。EQとは“心の知能指数”といわれ、他人と意志疎通し、自分の感情を制御する技術を測る指標とされる。周りと良好な人間関係を構築する上で欠かせないスキルとなっている。

 この日の講演で小城さんは、コミュニケーションの基本やEQコミュニケーションの内容などを説明。EQを高める方策として(1)人の話をよく聴く(2)話す機会を増やす(3)掘り下げて考える(4)一日一驚(5)メモ魔になる-など10カ条を伝授。座学だけでなく、演習も取り入れ、講演は大いに盛り上がった。

 参加者からは「自分にあったプレゼンスタイルを見つけるきっかけになった」「人前で話すときに役立てたい」など、さっそくEQを取り入れたいとの意見が多かった。CAは「シニアの知見を次世代に語り継ぎたい」と、今後も外部の講演などに積極的に対応したいとしている。

(2008/03/19)

小江戸・川越そぞろ歩き

街道を訪ね歩くイベント「街道を行く」は毎回、定員を上回る応募が殺到する人気企画だ。実際に歩くことでその距離感を体感したり、沿道に今も残る古い家屋や歴史のある神社仏閣に触れたりと、往時に思いをはせようという趣向だ。

 11回目は2度目の探訪となる川越街道。17年9月の前回は新座駅を起点に大和田宿、平林寺界隈(かいわい)を歩いたが、今回は小江戸と呼ばれ、古くから川越街道の要衝として栄えた川越周辺のそぞろ歩きを楽しんだ。

 今回も定員の倍近い60人ほどの参加申し込みがあったが、当日は発達した低気圧の影響で強風が吹き荒れ、JR川越線、武蔵野線などが一時運転を見合わせるなど、足が乱れ、4割近い人が参加できない“フソク”の事態となった。

 地元の「川越市シルバーガイドの会」の成田伸次郎さん、加勢亮嘉さんの案内のもと、川越駅を発着点に川越八幡宮、川越大師の別名で知られる徳川家ゆかりの喜多院、熊野神社、川越城大手門、本丸御殿、氷川神社、菓子屋横丁、蔵造りの家並み、大正浪漫通りをめぐる約6キロの道行きとなった。

 江戸時代にタイムスリップしたような街並みに心を癒やされた参加者も多かったようだ。

 次回の3月20日は「銚子」、4月19日は「日野」をそれぞれ歩く予定だ。

(2008/03/12)

裁判員を模擬体験

今年で活動開始3年目の東海地区。地元会員と事務局の共同企画による社会見学会が2月14日、名古屋市内であった。

 参加者が向かったのは名古屋市中区にある名古屋地方裁判所。目的は2つ。法廷見学と来年5月までに始まる裁判員制度の模擬体験だった。

 当日は、いずれも「裁判所は初体験」という55歳~70歳の男女計20人が名古屋地裁前に集まった。一行は職員の案内で、まず空き法廷を見学。裁判所の仕組みや法廷について説明を受けた後、実際に刑事事件の裁判を傍聴した。

 不法入国・就労、私文書偽造に関する裁判で、検察官、弁護人の白熱した論戦が繰り広げられていた。か細く消え入りそうな被告人の応答を目の当たりにした参加者からは「かわいそう」「執行猶予をつけるのがよい」などの感想がもれた。

 傍聴後、裁判員制度のセミナーに臨んだ。まず、裁判員制度の広報用映画「評議」を観賞し、裁判員を模擬体験した。

 実刑か執行猶予か-。量刑を判断するという大役を負ったせいか、参加者からは熱心な質疑応答がなされた。

 国民の中からくじで選ばれた裁判員が刑事裁判に参加し、被告人が有罪かどうか、有罪の場合、どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めるのが裁判員制度。

 だが、内容がよく分からないといった声も少なくない。「制度を知るよい機会になれば」と提案者の1人、児玉英雄さん(67)は企画の狙いを説明する。「いつか自分にも指名が…」との思いで参加した男性会員は「職員の熱意に心を動かされた。選ばれたときには真摯(しんし)に向き合いたい」と話していた。

(2008/03/05)

あなたの今年の誓いは?

今回はメールを通じて年2回実施している「新現役ネット会員アンケート」の結果から。有効回答を寄せた会員649人の“今年一番やってみたいこと”を紹介する。いわば、「649人に聞きました。あなたの今年の誓い」。

 最も多かったのは「趣味を楽しみたい」。全体の42%を占め、全年代でトップ。「陶芸で今年は何かの賞を目指したい」(65歳~69歳男性)「大型バイクでの四国八十八個所巡り」(60歳~64歳男性)「キルトの大作に挑戦」(55歳~59歳女性)など、内容は多彩。

 「ボランティア活動」「地域活動」に代表される社会貢献活動を挙げた人も合計で26%に達した。「世界のストリートチルドレンを支えたい」(55歳~59歳男性)「ボランティアで点訳」(65歳~69歳男性)「独居高齢者の話し相手」(同)など、実に4人に1人の割合で関心の高さが示された。

 一方、50代と60歳~64歳の人の2割は「仕事」と答えるなど、日本人らしい勤勉さも浮き彫りに。年金不安を映してか、「退職金の運用」(55歳~59歳男性)という声もあった。

 「エレキギターを習いたい」(50歳~54歳)「国家資格を取得し、開業を」(55歳~59歳)「漢字検定に挑戦したい」(60歳~64歳)など、新たな目標へのチャレンジを掲げる男たちの意欲的な意見も目立った。

 今回の回答者の顔ぶれは-。85%は男性。全体の年齢構成を見ると、65歳~69歳が34%で最多、60歳~64歳が25%、70歳以上が21%でこれに続いた。何らかの形で仕事をしている人が全体の6割近くを占める一方で、悠々自適の生活を送る人も23%と4分の1近くを占めている。

(2008/02/27)

2008年02月21日

インド暮らし、赤裸々に語る

 今回は今月6日にあった定期セミナー「新現役カレッジ」から。カレッジのタイトルは「主婦からみた、これがインドだ」。夫の転勤に伴い、インドのニューデリーで5年半を過ごした商社マンの妻、小林信子さんが著書「インドでマダム」(文芸春秋)を下敷きに、その日常を赤裸々に語った。人気ドラマにあやかれば、「マダムはみた」といったところか。

 コックに運転手、庭師、門番-。インドに降り立ったその日から大勢の使用人を差配しなければならなくなった小林さん。マダムと呼ばれ、優雅な生活を夢見たのもつかの間、次々にカルチャーショックに襲われた。最初の戸惑いは、時間に対する感覚の違い。どんなに「急いで!」と頼んでも、使用人の走る姿を見ることは結局、一度もなかったという。分刻みで行動し、約束の時間を守る日本人とは大違い。

 これはトラブルが発生したときでも同じ。あわてふためく小林さんをよそに、周りからは「ノープロブレム(心配ない)」という反応が返ってくるばかり。次第に、インドのように暑いところでは熱くならない(イライラしない)ことが肝心と悟ったという。

 「あわてない」「あせらない」「あきらめない」「あてにしない」。何事にも“おおらかな”インド人と上手に付き合うコツは4つの“あ”と小林さん。

 インドの強烈な個性を目の当たりにして、驚くことばかりの小林さんだったが、その奧深い世界に魅了され、すっかりインドびいきになったという。旅行だけでは知り得ない真のインドの姿を伝えたいと、件の本をまとめた。ご主人からは「インド人以上のインド人」という意味を込めて、「モアザンインド人」と呼ばれているそうだ。

(2008/02/20)

2008年02月20日

新春会で金メダル

 今年7年目を迎える新現役ネットの新春会が2月1日、品川区であった。冒頭、年頭あいさつを兼ねた岡本行夫理事長の講演があり、その後、理事長を囲んで会員の懇親パーティーが開かれた。

 当日は家族会員を含めて約130人が参加。仲間の輪を広げ、これまで以上に充実した社会活動ができるよう、一同、心を新たにした。

 講演のテーマは「海の中からニッポンへ」。題材は、文を理事長、写真を写真家の中村征夫氏が担当する形で昨年、「SANKEI EXPRESS」に連載されたコラム。同じ昭和20年生まれの2人が撮った珠玉の写真を交え、書き尽くせなかった思いを含め執筆談を披露した。

 続く懇親会では、にぎやかな談笑の花が咲いた。今年は4年に1度のオリンピックイヤーということで、活発に活動した会員やグループに、理事長から金メダルが贈られた。会報誌の発送を手伝う寺尾喜治さん(74)もその一人。

 「いくつになっても人から表彰されるのはうれしいことです。私が入会したのは定年後の自分の勉強のため、他分野の人との交流を深めるためでした。いろいろなイベントを通じ、その目的も実りつつあります」

 余興のクイズ大会では参加者を5グループに分け、“豪華景品”を目指し、グループで正解率を競った。初顔合わせの会員もおり、会員同士の親睦(しんぼく)を深めるよいきっかけとなった。

(2008/02/13)

2008年02月06日

環境活動、実行への一歩

 新現役ネットのニュービジネス研究会の活動から産声を上げたNPO法人(特定非営利活動法人)「環境ベテランズファーム」(EVF、今泉良一理事長)の今年初めてのセミナーが1月24日、都内であった。

 EVFは長年、環境対策に取り組んできた中高年の技術者・科学者の集まり。地球温暖化対策など、環境をめぐる諸課題を解決するため、専門家のコンサルティングが必要との声に応じ、技術支援を行う目的で一昨年の12月に発足した。

 セミナーの講師は、環境省の水・大気環境局の藤塚哲朗水・大気国際協力推進室長。インドネシアの環境事情と、日本の人材、技術、資金などを活用した国際環境協力について、最新の事情を聴いた。

 参加者は地球環境問題に関心があり、何らかの活動をしている中高年を中心に約50人。関心が集まったのは、環境関連の政令をめぐるお国事情の違い。日本ではそれなりに守られているが、東南アジアではこれがなかなか守られないという。藤塚さんは「法(ルール)を整備するだけでは不十分。守ってもらうための根気強い活動が欠かせない」と強調する。

 また、藤塚さんは国内の人材などをネットワーク化し、必要な人材を“国境なき環境調査・協力団(仮称)”として東南アジア諸国に派遣する環境省の構想を披露。意欲とノウハウを持つ団塊世代などの中高年に協力を呼びかけた。

 講演に続く質疑応答でも議論百出。多くの参加者から「実効性のある環境活動を推進するには、画一的な対応ではなく、現地の情報・ニーズを的確にくみ取り、それに合った技術や制度設計を行う必要がある」などの意見が出された。

(2008/02/06)

2008年02月01日

獅子舞で新春祝う

 軽やかな笛と太鼓の音に誘われ、獅子舞が登場-。新現役ネットが新春企画として催した向島(東京都墨田区)の老舗料亭での新春の集いでの一幕。

 “高根の花”といわれる料亭のお座敷で、会席料理で新春を寿(ことほ)ぎながら、獅子舞を呼んで邪気を払い、1年を通じて、ますますの健勝と繁栄を祈願しようというリッチな企画。

 一行が足を運んだのは昭和8年創業の「櫻茶ヤ」。向島は江戸後期、隅田川の桜並木沿いに料理屋がポツポツとでき始めたのをきっかけに、花街として栄えるようになった。「桜茶ヤ」は老舗料亭のひとつで、立派な門構えが当時をしのばせる。

 獅子舞が登場したのは会席の食事が中盤にさしかかったころ。芸者衆のお囃子(はやし)に乗って、獅子舞がダイナミックに、どことなくユーモラスな舞いを披露する。獅子にかまれると縁起がよいという言い伝えにならい、獅子頭が一人一人の頭をパクリパクリとかんでまわると、拍手や歓声が沸き上がった。

 夫婦で参加した猪国昭さんは「個人ではなかなかできない料亭経験ができてうれしかった。新現役ネットのイベントでは、いつも新しい感動をもらっている。獅子にもかまれたことだし、今年は春から縁起がいい」と満足げ。会食後、参加者らは地元名物、言問団子や長命寺の桜もちを買い、隅田川の土手沿いに浅草寺へお参りに向かった。

(2008/01/30)

2008年01月24日

富士山の輝き堪能

登るもよし、眺めるもよし、山の楽しみ方は十人十色-。山の魅力を写真とトークで実感してもらおうと、「『山』をまるごと楽しむ法」と題した講演会が10日夜、都内であった。講師役を務めたのは新現役ネットの会員で、登山ガイドとしても活躍する伊藤正昭さん。

 この日のテーマは年頭にちなんで「ご来光 富士山 厳粛の瞬間」。約40人が会場を埋めた。ご来光の息詰まる瞬間はまさに神秘的。その光で照らし出された周囲の燃えるような風景や、壮大な山の影などを切り取った幻想的な写真の数々に多くの参加者が魅了された。参加者の一人は「日本人の心をとらえてやまない富士山の魅力をあらためて感じました」と感慨深げ。

 伊藤さんはリタイア後に趣味で、展望できる山の名を地図や方位磁針などで割り出す「山岳同定」を始めた。

 「頂上を極めるだけでなく、山の風景を眺め、足元の花々をめで、標石を探しては休憩を取る。山をまるごと満喫するのがぼくの山歩きのスタイル」という伊藤さん。「山は登るだけでなく、街からでも楽しむことができる。一人でも多くの人に自然の素晴らしさを楽しんでほしい」と訴えた。

 伊藤さんの講演は全3回のシリーズ。2月は「山 感動の風景」、3月は「花 このかれんな主役たち」をテーマにする予定。

(2008/01/23)

2008年01月17日

歌で社会貢献を

 歌で社会貢献を-。NPO法人「国境なき楽団」代表で歌手の庄野真代さんが、案内人を務める新現役ネットのイベント「歌声ライブ!みんなで歌おう!」から、昨年誕生した「歌声楽団」が27日、横浜のみなとみらいホールでコンサートを開く。大手情報通信機メーカーのチャリティーコンサートにジョイントする形で、来場者を迎える会場ロビーで、自慢の美声を披露する。

 コンサートは昨年9月のデビュー以来。歌うのは前回、好評だった「竹田の子守唄」と「七つの子」の重ね歌、「お嫁においで」「いい日旅立ち」、昨年ミリオンセラーを記録した「千の風になって」の計4曲。重ね歌は、竹田の子守唄の途中から、半数が七つの子を歌い、最後にはまたみんなで竹田の子守唄を合唱するという趣向。

 団員は50代から70代と幅広く、男性が6割を占める。キャリア数十年のベテランもいれば、新人もおり、案内人の庄野さんの指導のもと、腕ならぬ、のどを磨いている。

 楽団の幹事代表を務める野村脩さんは「社会に少しでも貢献したいと思っているシニアはたくさんいる。歌のもつパワーは計り知れない。われわれは歌を通じて皆さんのお役に立ちたい」と意気込んでいる。

 楽団は3月、さらにパワーアップした混声合唱を、新現役ネットのイベントで披露する予定だ。

(2008/01/16)

2008年01月12日

新しいシニア像確立

 昨年の活動を締めくくる「第12回新現役宣言フォーラムin関西」が12月20日、大阪市淀川区のムラマツリサイタルホールで開かれた。

 「5年後の世界情勢と日本の対応~私達の時代をどう生きる~」と題し、シニアの新たなライフスタイルを提案するプロデューサーの残間里江子氏と、国際問題アドバイザーで新現役ネット理事長の岡本行夫氏が講演と対談をした。

 残間氏は団塊世代に対し、「これからの新しいシニア像をつくるべく、“大人”の意見と知見を持ってはっきり意思表示をしてほしい」と要望。企業、自治体には「いままでの先入観でシニア像をとらえるのではなく、知恵を使った提案をすべきである」と注文を付けた。岡本氏も、「シニアはもっと自分の考えを積極的に発信していくべきで、何よりシニアが元気でなければ、よい国にはならない」と声援を送った。

 また、岡本氏は「世界の中で日本の影が次第に薄くなってきている」との認識を示し、「日本人は日本固有の居心地のよい文化の中で、自分の暮らしばかりに関心を向けているし、危機感も薄い」と苦言を呈した。

 “賞味期限切れ”の問題が連日、報道のトップニュースになっている状況に半ばあきれ顔の岡本氏。「むしろ世界の中の日本という視点に立つなら、国民が認識しなければならない事柄はほかにもっとたくさんある」と指摘し、“日本の今後の対応”が世界の耳目を集めるアフガニスタン関連の話題を引き合いに出し、世界と日本との認識のズレを訴えた。

(2008/01/09)

関西地区会員 忘年会に大満足

 首都圏、関西、中部と年を追うごとに広がる新現役ネットの会員の輪。関西地区での新現役ネットの活動は、会員有志である10人のスタッフが支えている。

 師走に入った今月7日、関西地区の忘年会が京橋のリンドバーグカフェで盛大に開かれた。事務局長のあいさつもそこそこに、乾杯。さっそくあちこちでにぎやかな談笑が始まった。定番のビンゴゲームをはじめ、スタッフ2人による心和む昔話の朗読や、プロ顔負けの2人の会員の手品など、イベントも盛りだくさんで、集まった40人は“歳(とし)”も忘れて大はしゃぎ。文字通りの忘“年”会となった。

 ある参加者は「新現役ネットの会は安心して参加できる」と満足げな様子。

 関西地区では今年、月平均で4回のイベントを開催してきた。自然を楽しむ会、人生の成功大学、お城めぐり、お寺探訪、あこがれの船に乗る船シリーズなど、企画・運営はすべて関西スタッフが手がけている。

 「来年もこうした企画を継続しながら、社会貢献などをキーワードに、新たなイベントも加え、内容をより充実させたい」

 満ち足りた表情で会場を後にする会員たちを前に、スタッフ一同、そんな思いを心に誓った1日でもあった。

(2007/12/20)

2007年12月15日

そぞろ歩きで巡る東京名所

 歴史ライター、小林祐一さんの案内で、大都会、東京の隠れた旧所・名所をめぐる東京散歩。月1回のペースで催される新現役ネットの人気イベントの一つだ。

 今月は「都内に残る江戸屋敷跡・池田山公園と自然教育園」と題し、紅葉狩りを兼ね、江戸時代に“品川台”と呼ばれた地域から白金へとそぞろ歩きを楽しんだ。

 暖かな日差しの中、JR五反田駅前に集まった参加者34人はさっそく“品川台”へ。このあたりは池波正太郎の時代小説「仕掛人・藤枝梅安」の主人公の針医者の住まいがあったとされる土地。

 そこから坂道を上ったところには、江戸時代、岡山藩池田家の江戸屋敷があり、今は、池を中心とした回遊式の日本庭園「池田山公園」として整備されている。起伏に富んだ公園で、池、滝、林などがあり、四季折々の草花が楽しめ、紅葉の名所にもなっている。

 池田山から白金へ向かう道沿いには、芝増上寺の下屋敷であった寺院群が点在し、野草や野鳥の宝庫として知られる。昔の面影を残す数少ない森、自然教育園もある。参加者のひとりは「この界隈(かいわい)は高級住宅街だとばかり思っていましたが、緑も多い場所なんですね」と驚いた様子。

 江戸時代の黄檗(おうばく)宗の中心寺院で、大雄宝殿が国の重要文化財に指定されている紫雲山瑞聖寺にも足を延ばし、約3時間にわたる散歩を終えた。

 来年も1月の「柴又七福神めぐり」を皮切りに、東京散歩は続く。

(2007/12/13)

2007年12月07日

紅葉撮影の旅

 楽しみながらも、スキルアップの努力は常に怠らない-。そんな男女が集まる新現役ネットの「写真同好会」。発足は平成14年の3月。現在の会員数は12人で、年11回の例会のほか、年1回の宿泊撮影会と年2回の日帰り撮影会を楽しんでいる。

 先月上旬には宿泊撮影会が山梨県であり、男女7人が参加した。朝、新宿駅で落ち合った一行はワゴン車で甲府市の御岳昇仙峡に向かった。奇岩と紅葉に覆われた山々をカメラに収めた。仙娥(せんが)滝には虹がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

 昼食の山菜料理に舌鼓を打った後は、日本百名山の一つとして知られる北杜市の瑞牆(みずがき)山のふもとに移動。ここではカラマツを中心に紅葉が真っ盛りだった。その後も、この日の宿泊先である清里を目指す道すがら、ポイントを見つけては車を止め、しきりにシャッターを切った。ロッジ風の民宿では、一献を傾けながら、写真談議に花を咲かせた。

 2日目は紅葉を求めて八ケ岳山麓(さんろく)をめぐり、清里高原や吐竜の滝、川俣渓谷など各自、思い思いに撮影を楽しんだ。

 「今年の紅葉は例年より遅い」と地元の住民。幹事の岡野義幸さんは「天気は曇りがちで、恵まれた撮影条件とはいえなかったが、自然を心ゆくまで堪能したので、とても有意義な道行きとなった」と話している。

(2007/12/06)

2007年11月30日

正しい職業観、高校生に

新現役ネットの有志7人による出前授業が今月、神奈川県内の公立高校であった。中高生の勤労観や職業観を醸成しようと、かながわ若者就職支援センターが県経営者協会の協力を得て、平成16年度から実施している若年者地域連携事業の一つ。10月末で延べ約2万4000人の生徒が受講している人気授業だ。

 今回、講師役を買って出た有志の顔ぶれは元ソフトウエアエンジニア、元商社マンなど多彩。授業は1年生が対象で、午後1時25分から50分間で行われた。

 講師たちは「仕事とは」「人は何のために働くのか」などのテーマについて、自身のエピソードを交えながら、仕事の厳しさや達成したときの喜び、満足感などを直接、生徒に語りかけた。

 多くの生徒が熱心に耳を傾けていたが、昼食直後の授業とあって、あくびをしたり、居眠りを始める生徒も。

 講師のひとりは堂々とあくびをする生徒に「高校生の仕事の基本は勉強。仕事で大事なことは相手とよい関係を作ることで、あくびはそれを台無しにしてしまう」と諭した。

 「最近の高校生は身近な見聞から安直に職業を選択し、就職後、簡単に仕事を辞める人が少なくない」 

 こう嘆く同校校長は人生の大先輩の講話を通じ、「生徒に早い時期から職業選択を真剣に考えてもらいたい」と話していた。

(2007/11/29)

2007年11月26日

やきものの里巡り

 古くから、やきものの産地として国内外に知られる東海地方。新現役ネットの会員有志は10月末、日本六古窯の一つ、常滑焼の産地(愛知県常滑市)を散策した。やきものの歴史を学ぶことで、この地方の魅力を再発見しようと、ご当地会員が企画した初めてのイベント。現地のボランティアガイドの案内で、大阪や東京からの参加者を含めた総勢12人の男女が秋の常滑路を巡った。

 常滑焼の歴史は古く、約900年前の平安時代にさかのぼる。衛生陶器やタイル、土管といった建材、植木鉢、朱泥急須などの茶器が有名。

 この日の午前中は、総延長1・5キロの「やきもの散歩道Aコース」を1時間かけて歩いた。常滑焼を展示即売する市陶磁器会館をスタートし、両脇に石垣の代わりに土管や焼酎瓶をびっしりと敷き詰めたユニークな土管坂=写真、れんが造りの窯の煙突が立ち並ぶ登窯などを訪ね歩きながら、古い歴史の面影が残るやきものの里巡りを楽しんだ。

 自由行動となった午後からは、すぐ近くにある中部国際空港へ足を延ばしたり、窯元見学をしたりと各自が思い思いのひとときを過ごした。

 今後は、1000年以上の歴史がある“陶都”瀬戸市(愛知県)や、日本一の生産量を誇り、著名な陶芸家も数多く輩出している美濃焼の産地である岐阜県多治見市や土岐市などを訪ねる計画だ。

(2007/11/22)

2007年11月19日

ゴミ問題考える見学会

 東京近郊の穴場を巡る新現役ネットの社会科見学が人気を呼んでいる。4月から会員を対象に月1回のペースで実施しており、先月は東京23区“最後の埋め立て処分場”といわれる「中央防波堤埋立処分場(中防)」を訪れた。

 中防は埋め立てを完了した内側埋め立て地と、現在埋め立て中の外側処分場および新海面処分場からなり、総面積872ヘクタールは東京ドームの約187倍。 

 秋空のもと、竹芝小型船ターミナルに集まった25人の参加者は視察船「新東京丸」に乗り、海上から東京湾の現状を見学した。昼食を挟んで午後からは、バスで埋め立て処分場、不燃ゴミ処理センター、東京臨海風力発電所「東京風ぐるま」などを見て回った。

 処分場を目の当たりにした参加者は一様に、驚きを隠せない様子。ゴミ処理施設では限りある空間をより長く、効率よく活用しようと、さまざまな研究や工夫が行われており、「ゴミ問題を真剣に考え、ライフスタイルを見直すよいきっかけになった」とある参加者。

 現在埋め立て中の処分場も、あと40年でいっぱいになるという。

 今回、夫婦で参加した堀内清彦さんは「ひとりでも多くの人にこの現状を知ってもらい、ゴミの減量化や処分場の延命化のためにみんなが知恵を出し合うことが何よりも大切」と話していた。

(2007/11/15)

2007年11月14日

コンピューター社会の行方を探る

「コンピューター社会の行方」を題材にした、第30回新現役宣言フォーラムが10月29日、東京都千代田区の科学技術館で開かれた。ゲストは組み込み型コンピューターの第一人者で、「どこでもコンピューター」という概念を世界に広めた東大大学院情報学環教授の坂村健氏。コーディネーターはプロデューサーの残間里江子氏。ホストは国際問題アドバイザーで新現役ネット理事長の岡本行夫氏。

 30年もの間、コンピューター開発に携わってきた坂村氏は、昨年生誕60年を迎えたコンピューターを「目覚ましい小型化、高性能化、低価格化の進展で身近な存在になった」と振り返り、今の世界の関心事は「原理や技術そのものではなく、それを生活、社会の中でどう使いこなしていくかにある」と話す。

 シンガポールのERP(電子式道路通行料金徴収システム)廃止など、コンピューター社会の今後を示唆する事例を引きながら、坂村氏は「どこでもコンピューター」の実現には、「豊富な事例研究に基づくイノベーション(革新)が大事」と指摘した。

 目指すのは、「身の回りにあるものすべてにコンピューターが組み込まれる環境づくり」。

 坂村氏は「社会全体のコストをいかに下げるかという発想。技術とそれを補う制度(仕組み)からなる社会インフラの整備が重要」と訴え、技術のみで解決しようとする日本の姿勢に苦言を呈する。 

 残間氏は「コンピューターを使うのは人。インフラはもちろん、人の心の整備も忘れてはならない」。岡本氏も「今やコンピューターなしでは生きてはいけない時代。コンピューターの最大のメリットは個人に力を与えてくれること」と応じた。質疑応答も活発で、会場を埋めた聴衆は皆、熱心に耳を傾けていた。

(2007/11/08)

2007年11月05日

那須岳で紅葉楽しむ


 新現役ネットの「山歩きの会」(鮎沢清文代表幹事)が10月6、7の両日開かれ、総勢11人の壮年男女が那須岳(栃木県)を目指し、心地よい汗をかいた。那須岳は茶臼岳、三本槍岳、朝日岳の総称で、日本百名山のひとつ。

 6日朝、JR黒磯駅に集まった一行はバス、ロープウエーを乗り継ぎ、正午過ぎ、茶臼岳の山頂へ。強風を避け、岩陰で昼食をとり、峰の茶屋跡避難小屋を経て、午後3時にはこの日の宿泊先である三斗小屋温泉の大黒屋に着いた。途中、メンバーの1人が草に隠れた石に足をとられ転倒したが、事無きを得る。

 早速一風呂浴び、疲れた体を癒やす。心づくしの夕食に舌鼓を打ち、明日に備え、午後9時には就寝する。

 翌朝7時過ぎには宿を立ち、三本槍岳に向かう。ハイマツ、ナナカマドなど灌木(かんぼく)が生い茂る道を歩き、3時間後、山頂に到着。360度の眺望に息をのむ。チシマザサの海に浮かぶ赤や黄色の紅葉が実に美しい。昼食後は最後の目的地、朝日岳に足を延ばす。

 午後1時ごろには下り始める。石塊のがらがらした急斜面を慎重に進み、1時間半で山麓(さんろく)駅に着く。バスで黒磯駅に向かったが、3連休の大渋滞に巻き込まれ、反省会会場の駅前のソバ屋にたどり着いたのは予定より1時間遅れの午後5時。全員、無事下山を祝い、乾杯して解散した。

(2007/11/01)

懇親会で同世代と交流


 どんなことをしているの? どうやって参加すればいいの?-。

 そんな疑問や悩みにこたえるため、新現役ネットは3カ月に1度、「新現役ネットの歩き方」と題した新人会員対象の懇親会を開いている。日時は平日の夜。総勢6、7人の事務局スタッフがその生い立ちから、活動内容までを紹介する。

 「ざっくばらんな交流の場にしたい」(女性スタッフ)。お茶や若干のアルコールも手伝って、ほどなく参加者たちの気持ちもほぐれ、会は終始、和やかな雰囲気だ。

 現在、1万5000人超の会員がいる新現役ネット。「定年後も、新たなフィールドで元気に活躍できる場をつくりたい」と、国際問題アドバイザーで、現理事長の岡本行夫氏が7年前、シニア活性化の研究グループを立ち上げたのが始まり。翌年、NPO法人として認可された。

 目的は会員自身のやりたいことを支援しながら、社会福祉活動やコミュニティー活動などの公益に寄与すること。

 活動内容は多彩。自分でビジネスを起こした会員同士の情報交換の場である「ビジネスチャンス交流会」や、話し方を学び、講師として自身の経験や研究成果を披露する「学びの会」などのほか、音楽、写真、マジックなどの趣味を楽しむ同好会がある。

 先月初めてイベントに参加した中村良子さんは「たくさんのイベントから、自分で選んで参加できるのがいい。古くからの友人がいても趣味はそれぞれ違うので、ここで同じ趣味の人たちと交流できるのがうれしい」と話す。別の男性は「周りの同世代の方の生き方を学びたい」という。次回の「新現役ネットの歩き方」は来年1月ごろの開催を予定している。

(2007/10/25)

2007年10月23日

田舎暮らしの体験談を聞く

 「ながさき田舎暮らしセミナー」が10月2日、東京都港区の新現役ネットの会議室であった。地域力の再生や地場産業の振興、交流人口の拡大などを狙いに、都市に住む団塊世代の定住・移住促進に取り組んでいる長崎県との“協働企画”で、約10人が参加した。

 セミナーでは県庁の総合的窓口を務める県地域政策課の廣田義美さんが、県のUIターンの支援活動を紹介した後、福岡市内から12年前、長崎県川棚町に家族で移住した堀江康敬さんが「ながさき田舎暮らしのススメ」と題して、体験談を語った。

 堀江さんは移住後、田舎暮らしの手引書を出版したり、ホームページで田舎暮らしの相談に乗ったりしている。田舎暮らしを始める際のポイントは、場所探し。夫婦でじっくり選ぶことが肝心という。全国の市町村が団塊世代の誘致を目的に実施する格安体験ツアーをうまく活用するのがコツという。

 もう一つのポイントはお気に入りの場所が見つかっても、すぐに土地を買ったり、建物を建てたりしないこと。まずは、賃貸物件などに住んでみる。器(すみかのこと)は最後に考えればよいとの助言だった

 「ある日、朝起きると、玄関前に泥の付いた野菜が置かれているのを発見するんです。田舎にはこれがあります。そのとき、皆さん、ここ(田舎)に移ってよかったと思うはずです」。堀江さんは、この日の話をこう締めくくった。

(2007/10/18)

2007年10月11日

豪華客船でクルーズ気分

いま、中高年を中心にひそかなブームとなっているクルーズ。その舞台を垣間見たい-。そんな思いに駆られた新現役ネットのメンバーは9月28日の夕刻、神戸港に集まった。企画したのは、関西スタッフの伊藤允孝さん。

 メンバーらが見守る中、真っ白な船体の「にっぽん丸」が神戸港中突堤旅客ターミナルに接岸した。

 クルーズマスターの神野博一さんの“水先案内”で、メンバーらがボーディングブリッジづたいに本船に乗り込むと、白い制服姿のクルーらが明るい笑顔で迎えてくれた。

 メーンエントランスからエレベーターで6階へ。広々としたサロンでチーフパーサーから航海中の四方山話を聞く。その後、船内を回り、スイートルームではベッドやソファに身を委ね、豪華な船旅に思いをはせた。

 前方の船橋下にあるバーから望む景色は格別。神戸の山々の黄昏や水面に映ったハーバーランド、ポートタワーの明かりは実に美しく、感動的だった。

 お目当ての船上ディナーはフルコース。明石の錦鯛や南国のヤシの芽などの素材を使った料理と、「にっぽん丸」自慢のハウスワインを思う存分、堪能した。

 当日は13組の夫婦を含む43人が参加。結婚記念日や金婚式を祝う“熟年”カップルもおり、話は尽きず、またたく間に時が過ぎた。一行は「次こそはクルーズを」との思いに胸を熱くし、レトロなメニュー表とワインラベルを手みやげに、船を下りた。

(2007/10/11)

2007年10月10日

「葉隠」精読会 日本文化に目覚める

新現役ネットの活動の一つに、武士道の聖典とされる「葉隠」の精読会がある。現代日本が失ってしまったもの、そして今の日本に最も必要とされるものを毎回、テーマとして取り上げ、葉隠の200におよぶ名言・名句の中から、えり抜きの金言を紹介・解説する趣向だ。

 葉隠は江戸元禄期の佐賀鍋島藩、山本常朝の物語。藩士の田代陣基が7年もの歳月をかけて聞き書き、編纂(へんさん)した。もっとも有名なくだりが、聞書一にある「武士道というは、死ぬことと見つけたり」。日本文化の精髄、日本精神の原型がここにあるとされている。

 講師役を務めるのは古典翻訳家の水野聡さん。全1300話の葉隠を、年齢を問わずより多くの人に読んでほしいと、現代語による全文完訳本を出版しており、当時の風俗、しきたり、人間関係など、分かりやすく解説してくれる。

 1月から毎月第4木曜日の夜、1時間半にわたって行われる精読会の参加者は毎回平均、10人程度。男性が6割、女性が4割で、60~70代が中心だ。

 精読会では参加者がひとりずつ、段落ごとに音読をする。いわゆる「候文」を、声に出して読むことで、背筋がぴんと伸び、気持ちもすっきりするとの声も。

 今回が2回目の参加という伊東孝司さんは「新現役世代は日本文化に改めて目覚める世代だと思う。葉隠の精読は地味だけれども、日本人のルーツや伝統の重みが分かる。本当に価値のあるものをきちんと継続して学ぶことが大切だと感じた」と話している。

 最近は熟読にとどまらず、葉隠に関連する日本文化の逸話などを紹介するコーナーを設け、当時の武士の教養とされた仕舞、能などをビデオで鑑賞している。

(2007/10/04)

2007年09月27日

イスタンブールの味を楽しむ

日常を忘れ、飛び切りおいしいものを味わいながら、心豊かな時を過ごす新現役ネットの「プラチナサロン」。東京ならではの情報を生かし、年に5回、お薦めのレストランに案内している。

 いつもはランチの時間に楽しんでいるが、9月は残暑厳しい炎天下の日中を避け、夕刻から世界の3大料理の一つといわれるトルコ料理に舌鼓を打った。調理人全員がトルコ人というこのお店では食の都、イスタンブールの味をそのまま楽しむことができる。

 まずはトルコビールとトルコ名物、ざくろのジュースで乾杯。料理は香辛料がたっぷり効いて食欲をそそられるものばかり。豪快なケバブ(くし焼き)を食べ終わったところで、お待ちかねの伝統舞踊「ベリーダンス」が始まった。ダイナミックに、華麗に舞う美女に、手拍子がわき上がり雰囲気は最高潮に達した。ダンサーに促され、客もひとりふたりと参加するうちに、いつしかフロアはいっぱいに。みんなで踊り、ベリーダンスの一端を体験?した=写真。

 会員の今村勝行さんは「細かく震える下半身の動きは圧巻」と舌を巻く。会員に誘われ、この日初めて参加した女性は「とっても楽しい会ですね。また参加したいので、会員になります」と満足げな様子。

 帰り際に「次回はいつ?」と尋ねる参加者も多く、参加者を大いに魅了したイベントとなった。

(2007/09/27)

2007年09月20日

軽井沢でサイクリング

 新現役ネットの同好会「サイクリングクラブ」は今月、1泊2日で軽井沢でのサイクリングを楽しんだ。

 発足から5年がたつ同好会の会員数は現在約80人。会員は50